2024年3月18日月曜日

春のビーツ栽培始めました

今年から春のビーツ栽培を始める事となりました。

例年、秋播きしか栽培していませんでしたが、直売所(緑楽来)での
評判も良く通年での販売依頼もあり、栽培を始めるきっかけとなりました。

春播きのビーツは関東ですと、3月播き6月収穫の作型となります。

先週、圃場の準備と播種をしましたので、今回のブログでご紹介いたします。

今作は圃場に直播ではなく、立ち枯れ病やネキリムシの心配が
ありますので、セルトレイで育苗し定植する事とします。


セルトレイは128穴を使用します。
品種はトキタ種苗の「ソーレ」です。


1穴1粒播きです。
種子色が茶色ですので、播いてあるのか良く分からないですね。
種子を一晩浸漬しておくと発芽が揃うそうです。
今回は浸漬あり・なしで発芽の違いを試してみました。

次回のブログで発芽に差が出たのか、ご報告できるかと思います。

そして、圃場の準備です。
今作はパイプハウス内で栽培です。
元肥を散布し、耕耘機で耕します。



耕耘後、畝立て紐を張り
土あげ・ベット作りです。
下の画像は板でベット表面を整地しているところです。


仕上がりました!
16m長、60㎝幅のベット(畝)を2列作りました。


次回のブログでは、定植の様子を
お伝えできるかと思います。

(蔬菜作物 榎本)












2024年2月27日火曜日

ピーマンの接ぎ木2024

果菜類の苗の接ぎ木シーズンに入りました
今回はピーマンの接ぎ木方法を紹介したいと思います

2/5に台木(台助)を播種

続いて2/7に穂木(みおぎ)を播種
30℃の発芽室で5~7日管理し
発芽が揃ったら苗テラス(23℃)へ移動します

台木播種から3週間
そろそろ接ぎ木のタイミングになったので
2/26に接ぎ木を行いました

使用する資材一式
スーパーウィズはトマトの接ぎ木で使用する資材です


台木の子葉から上の部分を
約30°に切断し
断面にスーパーウィズを挿し込みます


穂木の子葉から上の部分を
同様の角度に切断し
台木の断面と活着するように
少し強めに挿し込みます
このような接ぎ木の方法を
幼苗斜め接ぎと云います

接ぎ木苗は128穴プラグトレイに
千鳥方式で配置

水蒸気を満たしたBOX内で養生させます
接ぎ木断面が活着するまで約1週間から10日間ほどでしょうか
その後、ポットに鉢上げして定植までハウスで順化させます

(蔬菜作物 山崎)

2024年2月26日月曜日

マツ(タギョウショウ)の手入れ

  フィールドセンターの圃場にタギョウショウが2本あり、訳があって2年前ほどに移植をしました。移植をして衰弱気味だったので、しばらくは剪定や手入れをしていなかったのですが、だいぶ元気になって枝葉も茂ってきたので久しぶりに手入れをしました。

 春に行う緑摘みの手入れをしていなかったので、それぞれの枝には松ぼっくりがたくさん付いていました。松ぼっくりはマツの果実ですが、付けておくと見栄えも良くないですし余分な養分を消費するのですべて取り除き、また枝が混み合ったり葉が茂ったりすると内部の枝や芽が枯れ込んでくるので、伸長した枝の切り戻し、混み合った枝の整理、古葉の除去(葉むしり)などを行い、内部の枝にしっかりと光が入り込む様にしました。


枝にはたくさんの松ぼっくりが付いています

枝が伸び、また葉も茂っています

松ぼっくりを取り、伸びた枝や混み合った枝を整理し、古い葉を取ります

下から見た状態
中央部は手入れをした所で外周部はまだ手入れをしていない所

 マツは春の新芽を手入れする緑摘み、秋から冬期の古い葉を落とす葉むしりや枝の整理と手間が掛かりますが、手入れてをしてあげるとマツらしくきれいな樹形になります。


(造園樹木 本間)


2024年1月31日水曜日

中玉トマト栽培が始まりました2

前回のブログでは、11月29日にハウスへ定植しました中玉トマトの
様子をお伝えしましたが、今回のブログでは、定植2か月後の様子をお伝えします。

2か月でかなり生長しました。
すでに第6花房が開花中です。
(定植時は第1花房開花でした)


第1花房は果実の着色が始まりました。
画像の品種は「フルティカ」です。
完熟するまで待ちたいですね。


こちらの品種は「イエローホープ」
まだレモン色ですので、もう少し黄色味が
濃くなって欲しいです。


待望の収穫始めは、2月上旬になるかと思います。


今回ご紹介していますハウス以外にも、
2棟の施設で、トマトを栽培しています。


このハウスは7月28日に定植したトマトで、
中玉トマト「フルティカ」と
大玉トマト「CF桃太郎はるか」を
栽培しています。

        大玉トマト「CF桃太郎はるか」

もう栽培末期ですので、収穫果実も残りわずかです。
次作キュウリ栽培の準備を始めなくてはなりませんので、
2月中旬には、片付けてしまいます。


下記の画像はガラス温室です。
12月20日に定植しました。
定植品種は中玉「フルティカ」「イエローホープ」以外に
ミニトマト「かむり」を栽培しています。


ここのトマトは現在、第3花房が開花中で、
第1花房の果実はまだ小さいです。

収穫始めは2月中旬でしょうかね。

             ミニトマト「かむり」

センター直売所「緑楽来」には、2月中旬以降でしたら、
中玉トマト、ミニトマトが豊富に陳列販売されると思います。

是非お越しいただきたいと思います。

蔬菜作物 榎本

2024年1月17日水曜日

2024年始まりました

 2024年、あけましておめでとうございます

この度、元日に起った能登半島地震により
犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに
被災された皆様、また、ご家族・関係者の皆様に心より
お見舞い申し上げます

昨年まで暖冬だと思っていましたが
さすがに寒くなってきました

 

 
(1/12撮影)
圃場の茎ブロッコリーにも霜が降りていました

このような季節は
屋内作業がメインとなります
ベビーリーフの播種

ベビーリーフは様々な種類の葉物野菜
(レタス・カラシナ・コマツナ・ミズナ・ルッコラ)を
ミックスした物で
同じセルトレイに播種しています
播種後4週間の姿がコチラ

この状態で収穫、パック詰めして緑楽来へ出荷します

(蔬菜作物 山崎)

2023年12月27日水曜日

ハンカチノキの果実

  ハンカチノキは4月下旬から5月にかけて花が咲き、現在は果実が付いています。

 果実は10㎝ほどの柄で冬芽の基部からぶらさがり、長さ30~40㎜の楕円状、基部には雄花が落ちた痕跡のふくらみがあり、緑黄褐色で多数の斑点があります。

 中には縦方向に溝がある硬い核があり、核の中には3~6個の種子があります。


ハンカチノキの花
(2023年4月23日撮影、フィールドセンター内)


枝にぶら下がっている多数の果実
(2023年12月24日撮影、フィールドセンター内)


果実、基部には雄花が落ちたふくらみがある
(2023年12月24日撮影、フィールドセンター内)

中には縦方向に溝がある硬い核がある


 
(造園樹木 本間)





2023年12月16日土曜日

中玉トマト栽培が始まりました

プラスチックハウスで、中玉トマトの栽培が始まりました。
作型は加温半促成栽培で、来年の7月梅雨明け頃までの長期取りとなります。

苗の定植は11月29日(水)の学生実習で行い、
同時に誘引、花房へのホルモン処理を行いました。

トマトへの潅水は、ベット上に潅水チューブを設置し
株元に潅水します。
画像は定植直後ですので、しっかり潅水してあげます。


トマトへの誘引は、「クキタッチ」という誘引具を使用します。
以前はトマトの茎に紐を絡ませていたのですが、
クキタッチを使用してからは、誘引の労力が軽減されました。


この後の作業は、地温確保に栽培ベットを黒マルチで覆う事です。
また、近頃は最低気温も5℃を切りますので、二重カーテンを下ろし、
ハウス内の昼夜温を保つようにします。


栽培品種は、
赤い果実の「フルティカ」(タキイ種苗)、
黄色い果実の「イエローホープ」(カネコ種苗)
の2色を採用しました。

今後のブログでは、栽培の様子をご紹介したいと思います。

(蔬菜作物 榎本)